吸血鬼との世界
別荘で夏休みを満喫した私たちは、明後日寮の方に帰ることにした。
来週から新学期。

ここの管理は零夜がしっかりしているとのことで、着ない服やここでしか使わないものは二人しか入れないフロアの部屋に置いていくことにした。

今はその準備。

「水着は置いてって、このタオルも使わないからおいてく、こっちで買ったものはこっちに置いていこう。あ、課題は忘れずもっていかなくちゃね!!」

「浮き輪とかビーチボールはプールのとこに置いてきたから管理しっかりしとくよ」

「うん!!また来年まで浮き輪たちはお休みだね!!」

「急にかわいいこというなよ。襲いたくなんだろ??」

「えええええ、今の発言のどこがかわいかったの???」

「浮き輪たちはお休みってとこ!」

「普通でしょ?」


「いや、めちゃくちゃかわいかった!」

「ま、いいや。あと置いてくものは・・・」



そっから零夜の邪魔をかわしつつ、何とか荷造りが終わった。


「持って帰るもの、来たときより少ないじゃん」

「ま、ほとんど置いていくしな」

「来年もまた来ようね!!」

「もちろん、優二、これだけを寮の方に頼む」

「かしこまりました。零夜様」

「お、おねがいします!」

「かしこまりました。美鈴様」

そう言って私たちに一礼し、出て行った。

「さ、俺らはあと二日間、楽しむぞ」

「うん!!!」
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