吸血鬼との世界
そのあと、普通に授業受けて帰ってきた。
先生も特にいつもと変わらず普通だった。


零夜によると、あれはヴァンパイアの特殊能力『憑依』というものらしい。
自分が最初に定めた人間に数分だけ憑依できるらしい。
そのあと、憑依された人間はその時の記憶はなく、数分寝てしまった!という記憶だけが残るそう。
それを知っていてなのか零夜もとっさのウソで「そこで倒れていたので」と言っていた。

そういうことだったのか。

寮に帰ってきてから詳しく聞いた。

ヴァンパイアには特殊能力というものがそれぞれあって、彼は『憑依』と人の心を読む『読心』
零夜は自分と自分が選んだ相手の身体を強化する『身体特価』と相手にダメージを与えることができる『攻撃』
だそう。
でも零夜はほとんど特殊能力を使ったことがないみたい。
たしかにさっき冷斗くんも「あいつの特殊能力は見たことないよ。ほんとにあるのか?って感じ!!」
と言っていた。

親戚も見たことない零夜の特殊能力・・見てみたい。

「明日、美鈴の特殊能力見てもらいに行くぞ!」

「え?人間からヴァンパイアになった私にも特殊能力ってあるの??」

「あぁ、普通はないが、俺が美鈴に俺の血を流すとき、身体特価しながら血に俺の力もちょっと混ぜた。だから、微力かもしんないけど、あると思う、ないとは言い切れない。それを明日見てもらうんだ」

「わかった!」

「明日授業終わったら校門とこに秋来させるから、車で目的地まで向かう」

「了解!」

私、どんな特殊能力があるんだろう。
楽しみだな!!
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