吸血鬼との世界
無事？授業を終わらせ、校門で待つ秋さんのところに急いだ。

「秋、待たせたな、先生の話が長くなった」

「構いませんよ、総二郎さんのとこですよね？」

「あぁ、すぐ向かってくれ」

「かしこまりました」

「美鈴、これから会うのは特殊能力の師範と呼ばれる切谷　総二郎という人に会いに行く。
彼は元人間で、今はヴァンパイアだ。美鈴と同じだ。だから美鈴を師範に合わせに行く」

「わかった！！！」

どんなひとなんだろうと少し緊張した。


少し車を走らせたら大きなお屋敷が見えた。

ここに零夜が師範と呼ぶ切谷　総二郎さんがいるらしい。

現在はこの広いお屋敷の主で、敷地内に訓練場、道場が併設されており、今は空手道場の師範をしているそうだ。

二児の父親で、奥様の綾歌（あやか）さん、息子の風斗さん、娘の綾女さんの家族四人でこのお屋敷に住んでいるそう。




「ついたぞ」

そんな紹介を秋さんから聞いていたらもうお屋敷の入り口についていた。

「お帰りの際はご連絡お願いします、このあたりで車止めておきますので」

「わかった」

「では、失礼します」

秋さんはそう言いお辞儀すると車に乗り、去っていった。
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