吸血鬼との世界

「総二郎さん」

「零夜くん、大丈夫かい？寝不足と極度の心労と過度の能力消費で倒れたんだよ」

そうか、寝ないようにするために無意識で能力使ってたのか。
気づかなかった。

「大丈夫です、それよりも美鈴が戻ったって」

「あぁ、戻ったよ。原因は初めて使う能力を制御できなかったためだ。普通のヴァンパイアならば生まれた時から持ってる能力だから自然と体に身に付く。だが、元人間のヴァンパイアはその制御を学ぶ術がない。だから能力制御ができない元人間のヴァンパイアは多いんだ。だから、零夜くん、美鈴さんに能力制御のやり方を教えてあげてくれないかい？？」

「・・・・わかりました」


俺にできることなら何でもする、それが美鈴のためになるなら。