吸血鬼との世界
次の日、制御アクセサリーを付けてから楽になった。

普段からピアスはつけていたので、誰にも能力制御のことは聞かれなかった。
休んでいた間のことは、零夜の実家にあいさつに行っていたことになっていた。
けっこう長く休んでいたけど、特に困ることもなかった。

「美鈴、明日、俺の家族に会ってくれないか?」

「ぅえ!!???」

びっくりしすぎて変な声出ちゃった。

「い、いいけど・・急にお邪魔してもいいの?」

「昨日のうちに連絡は入れてある」

早い。仕事が早すぎるよ。

「わかっ・・・た」

「母さんたちも美鈴にぜひお会いしたいと。これを預かってきた。ぜひ美鈴に来てほしいと」

零夜は一着のパーティドレスを出した。

薄いピンクの生地に胸元にはスパンコールが散りばめられていた。
ボレロも付いていてそちらには胸元に沿って小さなストーンが付いていてかわいい。
靴もヒールだけど、高すぎずちょうどいいピンクのヒール。

「とってもかわいい」

「明日これを着てきてほしいと母さんが」

「え!!??こんなかわいいの、私には似合わな」

「母さんが人に着てほしいというのはレアなんだ、だし、この服のデザインは俺が美鈴をイメージして書いたんだ。
だから、着てくれるよね??」

嫌だとは言えなかった。
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