吸血鬼との世界
そうこう考えているうちに車は大きなビルの前で止まった。

「着いたぞ、美鈴」

「ここは零夜様のお父様の会社の本社でございます」

秋さんがそう説明してくれた。

「本社?」

「はい、犬飼グループの本社でございます。ただいまの時間、お二人はこちらにいらっしゃるので」

「そうなんですか」

「とりあえず入んぞ」

「あ、うん」

零夜に連れられて中に入った。



「「お待ちしておりました、零夜様、美鈴様」」

「出迎えありがとう、明(あきら)、香((こう)」

「美鈴様、はじめまして、社長の秘書をしております、中下(なかした) 明と申します」

「美鈴様、はじめまして、同じく香と申します」

「は、はじめまして、月下美鈴です」

「「では、社長室までご案内いたします、奥様もお待ちです」」

「頼む」

い、、いよいよご両親と。
ますます緊張してきた!!!!!
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