ただ一途に好きなだけ。
学校が見えると、既に結構な人数の人がいた。
校門を入ると、大きく‘’入学式‘’と書かれた立て看板が数か所に設置されていた。
(記念撮影か。どうしよ。)
他の生徒は親と来ているのに対し、私のお母さんは仕事で遅れてくるそう。
「あれ、清水じゃん。同じとこ受験したんだな」
聞き覚えのある声が聞こえてきて振り返ると私の大好きな人、斎藤翔がいた。
こげ茶の髪に前髪が長めのショートでさっぱりとしたスポーツ少年みたいな彼。
彼がスポーツ推薦でこの学校に入ったのは地元じゃ有名中の有名。
「さささ、斎藤君!斎藤君も一緒だったんだね。ははは・・・」
斎藤君がこの学校に入るのはみんなが知っているから、この学校を受けた人は女子は半数近くが受験した。私もその中の一人。
今年は倍率がすごくて地元の子たちはほとんどが落ちた。受かったのは斎藤君と、私と斎藤君目当てじゃない子数人ってところかな。
そういえば、言ってなかったけど学校名は私立・六花高等学校。
由来は校長の阿部六花さんのお爺さんが初孫、六花さんのために建てたから。
私と斎藤君は一緒に玄関口に入る
「ご入学おめでとうございます。」
色々な先生に祝われながら自分のクラスと出席番号と担任の先生が記された紙を渡された。
えっと、清水だから真ん中あたりかな。
「あ、清水俺と同じクラスじゃん」
えっ!?
ほら、と彼が指した先には清水千聖の文字が。
さらにその一個上を見ると斎藤翔の文字が見える。
「本当だ。同じだね」
嬉しくて顔がとろけてしまいそう。どうしよう、顔に出てないかな。
校門を入ると、大きく‘’入学式‘’と書かれた立て看板が数か所に設置されていた。
(記念撮影か。どうしよ。)
他の生徒は親と来ているのに対し、私のお母さんは仕事で遅れてくるそう。
「あれ、清水じゃん。同じとこ受験したんだな」
聞き覚えのある声が聞こえてきて振り返ると私の大好きな人、斎藤翔がいた。
こげ茶の髪に前髪が長めのショートでさっぱりとしたスポーツ少年みたいな彼。
彼がスポーツ推薦でこの学校に入ったのは地元じゃ有名中の有名。
「さささ、斎藤君!斎藤君も一緒だったんだね。ははは・・・」
斎藤君がこの学校に入るのはみんなが知っているから、この学校を受けた人は女子は半数近くが受験した。私もその中の一人。
今年は倍率がすごくて地元の子たちはほとんどが落ちた。受かったのは斎藤君と、私と斎藤君目当てじゃない子数人ってところかな。
そういえば、言ってなかったけど学校名は私立・六花高等学校。
由来は校長の阿部六花さんのお爺さんが初孫、六花さんのために建てたから。
私と斎藤君は一緒に玄関口に入る
「ご入学おめでとうございます。」
色々な先生に祝われながら自分のクラスと出席番号と担任の先生が記された紙を渡された。
えっと、清水だから真ん中あたりかな。
「あ、清水俺と同じクラスじゃん」
えっ!?
ほら、と彼が指した先には清水千聖の文字が。
さらにその一個上を見ると斎藤翔の文字が見える。
「本当だ。同じだね」
嬉しくて顔がとろけてしまいそう。どうしよう、顔に出てないかな。