独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
声をかけても反応がない。ぐっすり眠っているようだ。
(余程疲れてるんだろうな)
彼がこれほど無防備に寝落ちするところは、初めて見る。
ゆっくり休めるベッドに運んであげたいけれどさすがに無理なので、ダウンケットを持って来てそっと掛けてあげた。
照明を調整してからその場を離れようとすると、ソファーの下にスマートフォンが落ちているのに気が付いた。
(晴臣さんったら、スマホを見ている途中に寝ちゃったのね)
拾ってソファーの前のローテーブルに置こうと手にしたら、丁度着信が入ったようで画面が明るくなった。
(うわ、なんてタイミングのいい……え? 女の人?)
画面には、《舟木美帆》と表示されている。聞き覚えのない名前だ。
サイレントモードなので晴臣は着信に気付いていないようだ。起こした方がいいのだろうか。
しかし迷っている内にコールは切れてしまったので、瑠衣はスマートフォンをテーブルに置いて自室に引き上げた。
明日は出勤日なので早く休まなくてはいけないからだ。
しかし、気持ちがざわざわと落ち着かず眠れそうにない。
(余程疲れてるんだろうな)
彼がこれほど無防備に寝落ちするところは、初めて見る。
ゆっくり休めるベッドに運んであげたいけれどさすがに無理なので、ダウンケットを持って来てそっと掛けてあげた。
照明を調整してからその場を離れようとすると、ソファーの下にスマートフォンが落ちているのに気が付いた。
(晴臣さんったら、スマホを見ている途中に寝ちゃったのね)
拾ってソファーの前のローテーブルに置こうと手にしたら、丁度着信が入ったようで画面が明るくなった。
(うわ、なんてタイミングのいい……え? 女の人?)
画面には、《舟木美帆》と表示されている。聞き覚えのない名前だ。
サイレントモードなので晴臣は着信に気付いていないようだ。起こした方がいいのだろうか。
しかし迷っている内にコールは切れてしまったので、瑠衣はスマートフォンをテーブルに置いて自室に引き上げた。
明日は出勤日なので早く休まなくてはいけないからだ。
しかし、気持ちがざわざわと落ち着かず眠れそうにない。