独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
午後も順調に仕事をこなし、那々の仕事の為に契約日以外の出勤をする許可も貰った。

定時でオフィスを出て、近くの行きつけのコーヒーショップに向かう。

切れた豆を買う為だが、支払いをしているとき、朝のやり取りを思い出した。

(晴臣さんは私の予定をやけに気にしていた)

今朝に限ってなぜなのだろう。

(もしかして……私の行動を把握しておきたかった?)

電車に乗ってからも頭の中は夫のことばかり。

昼に那々から聞いて浮気の話も気になり、思考が変な方向に向かって行く。

ふと思い立ちバッグからスマホを取り出す。

夫の浮気の徴候と検索してみた。

すると、<パートナーの浮気診断>というものに目が留まった。

(まさかね……)

半信半疑ながら、質問を読み選択肢に応えていく。

無断外泊、異性からの着信、様子がおかしいと感じた。

など質問は瑠衣が思いあたることが結構あった。

眉を顰めながらもチェックを続け、最後の質問。


<パートナー側からのセックスレスである>


ドクンと心臓が跳ねた。


(これをイエスにするとどうなるの?)


不安を覚えながらも正直にレスであると回答する。そして出た結果は――。
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