独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
<パートナーが浮気をしている可能性は八十パーセント>
がくりと膝から崩れそうになった。
(八十パーセントなんて、浮気してますって言われたも同然)
電車から降りてもショックは拭えない。
(晴臣さんが浮気? そんなの信じたくない)
だけど……本当は診断なんてする前から疑っていたのだ。
絶対にないと信じているなら、初めからネットの浮気診断なんてしない。
今までにない外泊、深夜十二時過ぎの女性からの電話。そして以前からのセックスレス。
気付かないふりをして目を背けていたけれど、疑う理由は見事な程に揃っているのだから。
(これで疑わないのは無理がある。でも、大丈夫だって判定結果が出て欲しかった)
それがたとえ心ない定型の返答だとしても。
ところが結果は限りなく黒。
(半年前から付き合ってる人がいるのかな)
彼が瑠衣に触れなくなったのはその頃だ。
不満があるのか聞いても何も言われなかったのは、怒ってるのではなくて、浮気をしていたから?
いや、浮気じゃないかもしれない。
晴臣と瑠衣は政略結婚で、彼の方には燃え上がるような恋愛感情は存在しないのだから。
(本命彼女がいたら、私なんか抱きたくないよね)
がくりと膝から崩れそうになった。
(八十パーセントなんて、浮気してますって言われたも同然)
電車から降りてもショックは拭えない。
(晴臣さんが浮気? そんなの信じたくない)
だけど……本当は診断なんてする前から疑っていたのだ。
絶対にないと信じているなら、初めからネットの浮気診断なんてしない。
今までにない外泊、深夜十二時過ぎの女性からの電話。そして以前からのセックスレス。
気付かないふりをして目を背けていたけれど、疑う理由は見事な程に揃っているのだから。
(これで疑わないのは無理がある。でも、大丈夫だって判定結果が出て欲しかった)
それがたとえ心ない定型の返答だとしても。
ところが結果は限りなく黒。
(半年前から付き合ってる人がいるのかな)
彼が瑠衣に触れなくなったのはその頃だ。
不満があるのか聞いても何も言われなかったのは、怒ってるのではなくて、浮気をしていたから?
いや、浮気じゃないかもしれない。
晴臣と瑠衣は政略結婚で、彼の方には燃え上がるような恋愛感情は存在しないのだから。
(本命彼女がいたら、私なんか抱きたくないよね)