独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
「俺のは大盛で頼む。瑠衣のカレーは最高なんだよな」
機嫌良さそうにバスルームに向かう夫の姿を見送った瑠衣は、緊張を解くようにダイニングセットの椅子に腰を下ろした。
「びっくりするくらい、普通だった……」
瑠衣は緊張しながらも、夫の様子を観察していた。
いつもと違う所はないか。どこか気まずそうにしていたり、または浮かれていたり。
しかし彼の態度に不審な点は一切なく、瑠衣に対して優しい。
それは罪悪感から来るものでは無い気がする。
ただの勘だけれど。
(分からない……本当に浮気してるのかな?)
戸惑いながらスマートフォンを手に取った。
<夫の浮気の証拠を得る方法>と検索してみる。
(ええと……一番早いのがスマホまたはパソコンを見て怪しいところがないか探る)
「無理だわ」
瑠衣はがっかりしてテーブルに突っ伏した。
あの勘の良さそうな晴臣の目を盗んでスマートフォンを見るなど不可能に近い。
先日は珍しく寝ていたから見ることが出来たのだ。
それだってもし瑠衣がメッセージの中身まで見ていたら、スマホを弄ったと気付かれていたはず。
瑠衣としても人のメッセージの盗み見は出来ればやりたくないし。
機嫌良さそうにバスルームに向かう夫の姿を見送った瑠衣は、緊張を解くようにダイニングセットの椅子に腰を下ろした。
「びっくりするくらい、普通だった……」
瑠衣は緊張しながらも、夫の様子を観察していた。
いつもと違う所はないか。どこか気まずそうにしていたり、または浮かれていたり。
しかし彼の態度に不審な点は一切なく、瑠衣に対して優しい。
それは罪悪感から来るものでは無い気がする。
ただの勘だけれど。
(分からない……本当に浮気してるのかな?)
戸惑いながらスマートフォンを手に取った。
<夫の浮気の証拠を得る方法>と検索してみる。
(ええと……一番早いのがスマホまたはパソコンを見て怪しいところがないか探る)
「無理だわ」
瑠衣はがっかりしてテーブルに突っ伏した。
あの勘の良さそうな晴臣の目を盗んでスマートフォンを見るなど不可能に近い。
先日は珍しく寝ていたから見ることが出来たのだ。
それだってもし瑠衣がメッセージの中身まで見ていたら、スマホを弄ったと気付かれていたはず。
瑠衣としても人のメッセージの盗み見は出来ればやりたくないし。