御曹司は恋人を手放さない
「そうだ!引っ越してきたらウェディングドレス、どんなデザインがいいかデザイナーさんに話そっか。あっ、結衣って白無垢派?どっちでも俺はいいよ」
「えっ?」
話はいつの間にか、結婚式の話へと変わっていた。慌てて結衣は口を開く。
「尚先輩、あたしは学校はやめません。このお屋敷でも暮らしません。……本当は明日言うつもりだったんですが、今言います。あたしと別れてください」
「……は?」
空気が一瞬にして重くなる。結衣は「ごめんなさい」と一言言い、早く立ち去ろうとドアへと向かう。だが、「逃がさないよ」と低い声が背後から聞こえた刹那、背後から抱き締められる。
「ッ!離して!」
「こら、暴れんな!」
結衣は抵抗するものの、ソファに押し倒され背後に両手を回される。そしてガチャンという音が結衣の耳に聞こえた後、両手が一切動かさなくなった。
「……俺の言うこと聞くまで、手錠外さないから」
結衣の両手を拘束している手錠の鍵を見せながら、尚はフフッと笑う。結衣は恐怖から逃げ出そうとするも、尚に素早く抱き締められた。
「えっ?」
話はいつの間にか、結婚式の話へと変わっていた。慌てて結衣は口を開く。
「尚先輩、あたしは学校はやめません。このお屋敷でも暮らしません。……本当は明日言うつもりだったんですが、今言います。あたしと別れてください」
「……は?」
空気が一瞬にして重くなる。結衣は「ごめんなさい」と一言言い、早く立ち去ろうとドアへと向かう。だが、「逃がさないよ」と低い声が背後から聞こえた刹那、背後から抱き締められる。
「ッ!離して!」
「こら、暴れんな!」
結衣は抵抗するものの、ソファに押し倒され背後に両手を回される。そしてガチャンという音が結衣の耳に聞こえた後、両手が一切動かさなくなった。
「……俺の言うこと聞くまで、手錠外さないから」
結衣の両手を拘束している手錠の鍵を見せながら、尚はフフッと笑う。結衣は恐怖から逃げ出そうとするも、尚に素早く抱き締められた。