魔法石の錬成修行・その3 検査は続く、どこまでも
下痢が始まらない場合や、
気分が悪くなったら
すぐに連絡するように言われた。

「あと、歩いたほうが腸内の
動きが活発になるので、
歩いてくださいね」
看護師さんが、笑顔で言った。

用紙に、飲み始めの時間を
記入する。

用紙は下痢の起きた時刻と、
便の状態を、記入するための
ものだ。

5種類の下痢の状態の
写真があり、
その都度、何番目の便の状態か
記入する。

「最後の5番目の状態になったら、
トイレの呼び出しボタンを
押して呼んでください。

検査できる状態か、確認しますから」

「だいたい8回から、9回の
下痢で、
検査できる状態になりますよ。」

そう言ってくれる、
看護師さんの笑顔がまぶしい。

カーーーーン

私の脳内でゴングが鳴り響いた。
2時間勝負が始まった。

コップに最初の250を入れて、
100くらい飲んでみる。

塩味がある、スポーツドリンクの甘さ薄目の味だ。

2時間・・
トイレの付近で、
常にスタンバイせねばならない。
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