わがままな純愛 ケイレブとユリア
雇用契約
門をくぐると、
小道の先に校舎があり、端には
小さいが、食堂と厨房があった。
「マーガレット、
こちらの方に、食事をお願いできますか?」
マーガレットと呼ばれた、大柄で太ったおばちゃんが、
不機嫌そうに、鍋洗いから顔を上げた。
「校長先生、残り物のスープと
パン、チーズ、ハムでいいですか」
余計な仕事が増えたので、機嫌が悪そうだ。
校長の後ろにつっ立っている、
ケイレブをちらっと見て、あごで机を指した
「ここに座りな。手を洗うのなら、向こうに井戸があるよ」