わがままな純愛 ケイレブとユリア
「確か・・カーライル商会は
商工会議所の会頭ですね」

「俺は、今日からでも
仕事ができます。」
ケイレブは、きっちり押した。

「その、今日は、お礼をするつもりで・・来ていただいたのですが」

校長先生はそう言いつつ、
最後の方は、声が消えそうになっていて、
明らかに、ケイレブに押されていた。

エメラルドの瞳が、伏せられ、
身元保証人の書類に落ちた。

ケイレブは、畳み込むように
言葉を続けた。

「それでは、お礼の代わりに・・
この学校の雑用係に、
俺を雇うということで、いいですか。
すぐに、雇用契約書を作ってください」

雇用契約書をつくるまで、粘るぞ。
ケイレブは、決意していた。
その強い意志を、感じたのか、

「マーガレットが、いいと言うなら・・・」
校長先生がすっと、立ち上がった。
「マーガレットを、呼んできましょう。あと、お茶を、
少しお待ちください」

パタン
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