わがままな純愛 ケイレブとユリア

「ダンスの相手さ、女の子だよ」
？？？を、頭に乗せている
ケイレブに、マギーは説明を始めた。

「チャリティーパーティの最後に、好きな子と踊ることができるチャンスがある。
但し・・・金がいる」

「はぁ？金って？」

マギーは＜よっこらしょ＞と
椅子に座った。
ケイレブも、つられて座った。

それを見て、マギーは珍しく
口角をあげて、笑みを浮かべた。

「金っていっても、ビール一杯くらいだけどさ、
男が踊りたい女の子の名前を、
紙に書いて、
自分の出せる金額も、一緒に書くんだ。
女の子は、一番高い金額を書いた奴と踊るのさ。」

「オークションみたいなもんか」
ケイレブは、理解したように
首を縦に振った。

「まぁ、そんなもんだ。
粋なお遊びっていう奴もいるけど・・・
昔は、私と踊りたいという野郎が多くて、大変だったのさ」

マギーは、ふんと自慢げに
鼻を鳴らした。

ケイレブは頬杖をつき、
マギーの自慢を無視して、疑問を口にした。