わがままな純愛 ケイレブとユリア
「さっさと出てけ!!
おめぇのボスは、あたしだ。
おめぇは首だ!!

金で、ユリア様を何とかしようとする根性が気に食わねぇ」

天使は、あまりの守護怪獣の
暴挙に・・
口に手を当てて、立ちすくんでいた。

ケイレブは頬を押さえたまま、
目を見開いて、
二人を呆然と眺めていた。

マギーはフンと鼻息を鳴らすと、

「校長先生、お疲れでしょう。
家まで送りますだ。
勝手に、こいつが押し掛けるようだと、心配だから」

マギーはそう言い放つと、天使の腕をつかんだ。

赤い毒キノコの守護怪獣に
守られるように、
いや、引きずられるように
部屋から立ち去った。

なんで・・こんな事になるのか?

一人取り残されたケイレは・・
床に座り込んで立てなかった。

その後の記憶がない。

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