クールな自称保護者様も燃える恋情は消せないようです

『しかも連絡もないなんてどういうことだ』

はぁ?
ほらきた、また子ども扱いだ。

「子どもじゃないんだから連絡なんていちいちしなくていいでしょ」

突っぱねる私に返ってきたのは、呆れたように吐息だった。
ぐさりと胸が痛む。
抵抗はしたい。けれど、嫌われたくはない。
私の複雑な心が揺らいでいた。

『どこで飲んでいるんだ』
「……大学近くのイタリアンの居酒屋だけど」
『何時に帰ってくるんだ」
「わからないわよ。今日は私のための飲み会なんだもの。……もう、大丈夫だってば、子どもじゃないんだし」
『子どもじゃなくても、俺にはおまえを面倒見る義務が――』

スマホをタップした。

ふん、義務ね。義務ですか。

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