お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
モテない訳じゃない、彼女はいるみたいだが、結婚しないのだ。

俺はと言うと、彼女がいた記憶がない。

えっ、俺ってそんなにモテないのか。

「なあ、俺って彼女いた事ないのか」

阿部の顔色が変わった、いつもこの話になると、阿部ははっきりしない。
「社長のプライベートまで把握しておりません、これから取引先の会社にご挨拶に伺いますよ、支度をしてください」

「めんどくせえな、挨拶明日からにしようよ」

「何を子供みたいな事を仰ってるんですか、さ、出発しますよ」

俺は渋々出かけた。

私は陸と番号交換をして、また一緒の時間を過ごせる喜びに胸を弾ませていた。

でも、私の事全然覚えていない様子だった。

どう言う事なんだろう。

仕事が終わり、夕飯の買い物をしてアパートに向かった。

アパートに着き、今日一日の事を思い出してにやけてしまった。

でも、陸は社長さんなんだよね。

それに付き合いがまた始まったわけじゃないし、社員に対する優しさなのかもしれない。

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