お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
「胸に手を当ててよく考えて見てください」

陸は自分の手を胸に当てて考えていた。

「わかんないよ、俺、森川さんに怒られる事したかな」

「あなたは社長で、私は社員です、いきなり電話してきてご飯食べさせてって、
社長といえどもそんな権限ないですよね」

「俺はそんなつもりはない、森川さんは話しやすいし、頼みやすいし、頼っちゃたのは事実だけど、社長の権限を使ってなんてつもりはないよ」

私はちょっと言い過ぎたと反省した。
「ごめん、そうだよね、恋人同士じゃあるまいし、遠慮しろよって感じだよな」

「すみません、言い過ぎました」

「ちょっと森川さんの違う一面見せて貰ったな、帰るよ」

えっ、私はなんでこんなに怒っちゃったの?

陸と一緒に食事出来るなんてすごく嬉しいはずなのに……

はじめましてでも、なんでもいいから、一緒にいたい。

引き留めなくちゃ、優里、引き留めるのよ。

「あのう、食事食べて行ってください」

「本当?いいの」

「はい」

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