お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
第ニ章 なにも覚えていない彼
いつも私が怒って、陸が謝って、ニッコリ笑顔を見せられて終わる。
なんで怒っていたのか分からなくなって、チュっとキスされて私の機嫌が直っちゃうってパターンだった。
「駄目です」
私はこの流れに乗ってはいけないとはっきり断った。
このまま陸との時間が続いたら、もう離れられなくなっちゃうよ。
「どうして?」
「どうしてって、社長には彼女がいるんですよね」
「彼女?いないよ」
「えっ、別れたんですか」
「いや、初めからいないよ」
どう言う事?私と別れる時、確かに他に好きな人が出来たって言ってたよね。
「二年前、当時付き合っていた彼女に好きな女性が出来たからと別れを切り出しましたよね」
「二年前?」
陸は考え込んでいた。
「二年前、彼女いたかな」
はあ?私、二年前あなたが振った彼女は私ですけど……
喉まで出かかって飲み込んだ。
「覚えてない」
そしてまたニッコリ微笑んだ。
そして、陸の手が伸びて来て、私の手を引き寄せた。
うそ!やばいよ、この状況。
なんで怒っていたのか分からなくなって、チュっとキスされて私の機嫌が直っちゃうってパターンだった。
「駄目です」
私はこの流れに乗ってはいけないとはっきり断った。
このまま陸との時間が続いたら、もう離れられなくなっちゃうよ。
「どうして?」
「どうしてって、社長には彼女がいるんですよね」
「彼女?いないよ」
「えっ、別れたんですか」
「いや、初めからいないよ」
どう言う事?私と別れる時、確かに他に好きな人が出来たって言ってたよね。
「二年前、当時付き合っていた彼女に好きな女性が出来たからと別れを切り出しましたよね」
「二年前?」
陸は考え込んでいた。
「二年前、彼女いたかな」
はあ?私、二年前あなたが振った彼女は私ですけど……
喉まで出かかって飲み込んだ。
「覚えてない」
そしてまたニッコリ微笑んだ。
そして、陸の手が伸びて来て、私の手を引き寄せた。
うそ!やばいよ、この状況。