お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
「だから、他に好きな女が出来たって言ってた、その女と付き合ったんじゃ無いの」

「誰だろう」

「この二年間何してたの」

「何って、別に何もしてない」

「ふざけないで」

「ふざけてなんかいないよ、おかしいなあ、そんな前に会っていたなら覚えてるはずだし、

なんで振ったんだろう」

「知らない、私は振られたんだから、私が聞きたいのに」
「じゃあ、今から付き合いを再開するってどう?」

「陸、本気で言ってるの」

「うん、俺は優里が好きだよ」

「陸」

私と陸は再び身体を重ねた。

白々と夜が明けて朝を迎えた。

「陸、朝になっちゃったよ、スーツ同じじゃまずいんじゃないの」

「どうして?」

「どうしてって」

「大丈夫、未成年じゃあるまいし」

「だって、陸は社長なんだから、会社が決めた婚約者とかいるんでしょ?」

「はあ?何それ、そんなのいないよ」

「本当に彼女いないの」

「いないよ、優里が大好きだよ」

そして陸はニッコリ笑う。

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