お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
この笑顔が忘れられなくてずっと二年間悩んでいた。

まさか、また陸に大好きって言って貰えるなんて夢みたい。

でも気になるのは、二年前の事を覚えていない。

どうしてなんだろう。

「腹減ったな、優里、朝ごはん食べさせて」

「今、支度するね」

二人で朝食を食べて、会社に行く支度をする。

「優里、俺の車で一緒に会社に行こうよ」

「えっ、駄目よ」

「どうして?」

「会社の人に何を言われるか」

「言われてもいいじゃん、昨日の夜俺達愛し合ったんだよって言えば」

「陸」

本当に陸は二年前と変わらない。

大丈夫、大丈夫って悩まない。

それに引き換え、私はどうしよう、どうしようって悩んでばかりいる。

だから、陸の側にいると安心出来た、大丈夫って思えた。

私と陸は一緒に会社に向かった。

「優里、今晩も優里のアパート行っていい?」

「構わないけど、着替えてからの方がいいんじゃないの?」

「そうだね、そうするよ」

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