お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
「えっ、城之内陸だよね」

「なんでフルネームで呼び捨てなの」

「だって、私の親友優里を悲しませた奴だから」

「ありがとう、いつも私の味方してくれて」

「泊まったってどう言うことなの?」

「ご飯食べさせてって、そのまま泊まった」

「よりを戻したの?」

「それが私のこと覚えていないみたいなの」

「えっ、それって芝居じゃないの」

「わかんないんだよね」

「今日はどうしたの?」

「明日、早いからマンションに帰るねって」
「そうなんだ」

「私、どうしたらいいかな」

「優里はどうしたいの?」

「陸と一緒にいたいよ、だってずっと望んでいたことだもん」

「優里のことを、覚えていないって二年間何があったんだろうね」

「うん」

奈緒子と食事をして、アパートに着いたのは十時を過ぎていた。

陸からLINEが入ってきたのは十一時を過ぎていた。

『遅くにごめんね、やっと解放されたよ、明日の朝早いからシャワー浴びてもう寝るね』

『お疲れ様、陸、明日は会える?』

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