お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
「陸、話がしたいの、店が終わったら時間ちょうだい」

「ああ、いいよ」

陸はちょっと驚いた表情を見せた。

それはそうだろう。

昨日までなるべく会話を避けてきた私から、話があるなんて。

店が終わり、陸がやってきた。

「なに?話って」

「うん」
私は未だに迷っていた、陸のお父様のこと、母のこと、そして私と陸のこと。

中々言い出せずにいた私に、陸が聞いてきた。

「俺は二年前、優里に別れを切り出した、そして別れた、でも理由もまたそのことも全く思い出せない、そして二年経って運命に導かれるように優里を愛した、それがまた何かの力で阻まれている、優里、そのことだよな、話って、ちゃんと説明してくれ」

私は呼吸を整えて話し始めた。

「陸のお父様と私の母は以前恋人同士だったの」

陸は驚きの表情を見せた。

「そして二人の間に赤ちゃんが産まれた、それが私」

「嘘だよな」

「最後まで聞いて」

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