お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意
えっ、どう言う事?

なんか全然話が噛み合っていない。

本当に私の事覚えていないの?

私は思い切って彼女の存在を聞いてみた。

「社長は彼女いらっしゃるんですよね」

「彼女?彼女はいないよ」

「じゃあ、以前いえ二年前にはいましたか?」

「二年前?どうかな、覚えていないな」

「あの、私と初対面って言っていましたけど、二年前に会ったことないですかね」

彼は一生懸命考えている様子だった。

「覚えてないな、初対面だと思うけど……」

「そうですか」

やっぱり私のことは覚えていないんだ、どう言う事だろう。

「気分転換になった?」

「はい」

「それじゃ、会社に戻るか」

私は一か八か賭けに出た。

私を覚えていないなら、食事に誘ったら付き合ってくれるかもしれない。

「あのう、気分転換に連れ出して頂いてありがとうございました」

「大丈夫だよ」

「お礼にお食事行きませんか」

言っちゃった、断られるのを覚悟して勇気を出して見た。

「いいよ」

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