私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
知ってた?
あの日から、貴方は冷たくなって。あんまり見てくれなくなった。
あなたが3000scで1位になったあの日から。
だけど、どの写真にも。貴方は本気で笑った顔で同じ時計の向きで。
ヤキモチを妬いただけだって後になってからわかった。
「…ねぇ、なんで私からのメール。途中から3日に1度の頻度でしか返してくれなくなったの?」
「ごめんね。って、謝ってほしそうならやめておこうと思ったんです。」
その言葉は。夢の中であなたから聞いたものと同じだった。
「思ってなかったけど。逆に、私の方が謝らなきゃって思ってた。」
だって、もう会えないとか弱気になって。あなたに外見だけ似た人と付き合ったんだから。
「クス。あんなに冷たいメールしときながら、俺は大会で会った時に美麗を見ちゃってたけど。」
それね?結構後になってから知ったんだよ。
写真を見返してからね?
「私ねー。煌くんがいると思ってみたけどいなくてね?見間違いだって思った。まだ好きなんだって。だけど、違ったんだね。」
「残念ながら、それ俺知らないんですよね。」
だろうね。
煌くんが丁度出ていくところだったから。
ことごとく、すれ違ってたんだね。
あそこでもう少し早く気づいてたら。
私は間違えなかったと思う。