私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
「あの後。私にメールしてきた?」
「しようと思ったけど、結局しなかったよ。」
だと思った。
「やっぱり?ツナッターの匿名の質問で、会ったら語り合いましょう。とか、好きな人がいるんだけどどうアピールしたらいい?とか。あったけど、煌くん?」
他にも。
DM受け付けてますか?とかもあった。
「それ俺。」
「やっぱりねー。」
「バレてるの分かってたし、バレてるのわかって無さそうだなって思ってるのも分かってた。」
「そう思ってるんだろうなって思ってたよ。」
「結局、全て見抜かれてたのかー。」
煌くんのことは分かっちゃうから。
好きで好きで。仕方なくて。
「煌くんってさ?いつも!全然行動してくれなかったよね。」
私の気持ち、確信に近かったはずなのに。
「だってさ、野々村先輩の時とか普通に話しかけてきたのにさ。俺との時は受け身だったし。」
「好きな人にはそうなるの!」
それに、少しくらいは行動してくれても良くない?
「俺が話しかけても、あんまりだったくせに。」
「だって!緊張するし。」
「俺は美麗が話しかけてきてくれたら、いつも笑顔で応えてたと思うけど?」
ご最もすぎて何も言えない。
それに。自信がなかったんだもん。
「本当のことを言うとね。」
「ん?」
「煌くんの運命の人は私じゃないって思ってたの。」
人気者で。
誰とでも仲良くなれて。優しくて。いい人で。
私なんか居なくても。貴方は手の届かないすごい所まで行けちゃいそうで。
それに。直ぐに私じゃなかったって気づくと思った。