私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
高校1年
高校の入学式。
昨日まで、煌くんと公園で会っていた私は。
高校生って自覚が足らない。
いつものように、煌くんがいる日常な気がしてならない。
だけど、知らない校舎に知らない生徒達ばかりだ。
そう。もう、煌くんは居ないんだ。
一番乗りで着いた私は。
ウエイトの先生に勧誘された。
でも、陸上部に入るつもりだから断った。
それに、私は1年待つつもりだから。
1年待てば。
トラックに、煌くんが帰ってくる。
私が見てる景色に色が戻ってくる。
それまでは。
いないと分かっていても。
一番乗りで部活に行って。
いるはずのない、煌くんを想像する。
いつもの眩しい笑顔で。きっと!彼なら待っているはずだから。