私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】



金曜日の部活に行く前にその人のところに行ったら。



「ずっと好きなんだ。付き合って欲しい。」


って言われた。




好きな人いる?


そう聞かれて。



いないと思う。って言いそうになった時に。




煌くんの顔が浮かんだ。




会わなくなっていくうちに。




辛くなった私は、煌くんへの気持ちを閉ざしていたの。






だけど、笑顔の煌くんを思い出して。




比べてしまうと思った。




だから

「ごめん。好きか分からない人がいるから。」



そう伝えた。




これからも友達として。



そう言われたけど、きっと。



彼は私の好きな人が野々村くんだと思っただろう。












次の日、午後から野々村くんが練習相手になってくれると言うので。



一緒に練習した。






そして、昨日の呼び出しがなんだったのか聞かれた。




煌くんを思い出して振ったと答えた。




それから、野々村くんには煌くんのことで弄られるようになった。



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