私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
高校2年
高校2年。
煌くんは、きっと、M高かN高志望で。
第2順位はA高だって分かってたし、夏織ちゃんと地域の駅伝で会った時に確認したら。
M高かN高って言ってた。って私の予想は当たっていたし。
この高校に来てるはずがないって分かってるけど。
最後の悪あがき。
入学式の日、張り出されてる紙を3クラス分全て見た。
やっぱり、合田って苗字はどこにもなかった。
会いたかった。
また、煌くんの背中を追いたかった。
あの笑顔をグラウンドで見たかった。
天然で抜けてる話を聞きたかった。
煌くんの声を聞きたい。
煌くんの匂いを感じていたい。
そう思っていた。