私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】
煌くんが高校生になって、初めて会ったのは。
地区予選会前の予選の大会。
ゴールデンウィーク。
その日は曇っていた。
雨が止んだ頃に1500のアップをしていて。
仲良くなった後輩の零(れい)ちゃんとサブトラックに来ていた。
そこで直ぐに見つけた彼。
中学の頃よりもクールになっていて、頼もしさを感じられる姿。
また距離が空いちゃったな。そう思った。
だけど、私だって!煌くんに速くなったって思われたいし!
追いつけるように頑張るんだから!
1500の時間になって招集場所に行けば。
ライバルで友達に会って、話したりしてたら煌くん達男子も来た。
煌くんは、同じ学校なのか同い年の男子と話している。
だけど、私と目が合っていて、笑顔だった。
高校は違うけど。
でも、心は通じてるみたいだな。って思った。