生徒会長さまに今日も溺愛されてます!
月夜 side
第一段階として名前で呼んでもらえることには成功した。
まぁ先輩付だけど、呼んでくれた時の嬉しさと言ったら。
それに呼んでくれた時の陽菜の表情も顔を赤くして可愛すぎた。
この調子でゆっくり距離を近づけていけば。
それにしても夜更かしの理由が夜まで本を読んでたとか可愛い。
そう言うところが他の女の子と違うところだ。

俺が陽菜を好きになったのは、親友の本を代わりに返しに図書室に行ったことが全ての始まりだった。
図書委員だった陽菜は俺を見て、何も思わなかった。
普通顔を赤らめたり何か喋ろうと話しかけてくるのにだ
陽菜がバーコードをスキャンすると、貸し出し期限が過ぎてることが分かり、俺を周りと同じように注意した。
周りと同じように接してくれたのは初めてだった。
ただ注意されただけなのに新鮮で胸がいっぱいになり、なぜか心臓がドクドクと激しい音がした。
これが恋だと気づいたのはもっと後だったが

月夜 side end
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