砂糖漬け
第六話 アイ
「どうします?」
「どうしましょうかね」
新大久保から歩いて3分くらいで、総武線の大久保駅がある。
それに乗っても新宿に向かえる。大久保駅まで歩くか。
「あの、何処まで行かれるんですか?」また白々しいウソを吐いた。
「アタシは新宿までですよ。んー、歩いても行けない距離ではないですけどね」
この言葉がキッカケになった。
「じゃ、ボクも新宿、ていうか店までなんで歩きましょうか?」
「え?んー。そうですね、二人で歩けばそんなに遠く感じないですよね」
彼女は少し悩んだ様子を見せたが、二人で新宿まで歩くことにした。
歩きながら、お互いに色々と質問をした。
彼女の名前は アイ。苗字は教えてくれなかった。
職業はアルバイトらしいが、どこでどんなバイトをしてるのか聞いたら、
内緒だと言われた。
ボクの年を聞かれたので答えたら、2つお姉さんだね、と笑って答えた。
生まれは東北のほうで、東京でバンドを組みたくて19の時に友達4人で上京したらしい。
結局、ボーカルの子がホストに貢いだり、
ドラムが実家に帰ったり、ベースが結婚しちゃったりと
立て続けにメンバーが居なくなり、バンドは解散したらしい。
今でも一人暮らしの家にはギターはあるが、
彼女曰く、もう随分の間弾いてないとのこと。
「夢は諦めたんだ。でも実家に帰るのも面倒だし、なんとなく東京にいる感じ」
そう言った彼女は、少し寂しそうだった。
「どうしましょうかね」
新大久保から歩いて3分くらいで、総武線の大久保駅がある。
それに乗っても新宿に向かえる。大久保駅まで歩くか。
「あの、何処まで行かれるんですか?」また白々しいウソを吐いた。
「アタシは新宿までですよ。んー、歩いても行けない距離ではないですけどね」
この言葉がキッカケになった。
「じゃ、ボクも新宿、ていうか店までなんで歩きましょうか?」
「え?んー。そうですね、二人で歩けばそんなに遠く感じないですよね」
彼女は少し悩んだ様子を見せたが、二人で新宿まで歩くことにした。
歩きながら、お互いに色々と質問をした。
彼女の名前は アイ。苗字は教えてくれなかった。
職業はアルバイトらしいが、どこでどんなバイトをしてるのか聞いたら、
内緒だと言われた。
ボクの年を聞かれたので答えたら、2つお姉さんだね、と笑って答えた。
生まれは東北のほうで、東京でバンドを組みたくて19の時に友達4人で上京したらしい。
結局、ボーカルの子がホストに貢いだり、
ドラムが実家に帰ったり、ベースが結婚しちゃったりと
立て続けにメンバーが居なくなり、バンドは解散したらしい。
今でも一人暮らしの家にはギターはあるが、
彼女曰く、もう随分の間弾いてないとのこと。
「夢は諦めたんだ。でも実家に帰るのも面倒だし、なんとなく東京にいる感じ」
そう言った彼女は、少し寂しそうだった。