砂糖漬け
第八話 僕の知らない
「そういえばもうすぐクリスマスだね」
下着姿で煙草に火を付けながら、アイが言った。
そういえばあと2日でクリスマスイブだ。
「なにかプレゼントあげよっか?」
ボクが尋ねると、
「ううん、キミと知り合えたことが神様からのプレゼントだよ、・・・なんてね」
そう言いながら、アイは照れ隠しに舌を出した。
ボクは強く抱きしめて、キスをした。
ただホームで眺めている頃は、とてもクールな印象で、
今、目の前にいるアイとはまるで別人のようだった。
ときおり見せる幼い笑みが可愛らしくて、
これを独り占めできるボクは最高に幸せ者なんだと思った。
クリスマスイブには、アイの部屋でチキンとケーキを食べ、
朝まで愛し合った。
ボクも、アイも、それだけで満たされた。
いつの頃からか、ボクはアイの部屋に居座るようになり、
バイトもアイの部屋から通うようになった。
自分の家には週に一度、着替えを取りに行くために帰るだけだった。
ほぼ毎日、ボクとアイは一緒に過ごしていたが、
毎週金曜日くらいになると、夕食前にアイの携帯が鳴り、
アイは慌てて外に出てなにやら話し、
「ごめん、仕事でこれから出掛けなきゃ」
と言って化粧を直し、
「夕食は一人で食べてね、ごめんね」
と言ってキスを交わし、出て行くことがあった。
そして大概、深夜3時、遅い時は明け方まで帰ってこない。
下着姿で煙草に火を付けながら、アイが言った。
そういえばあと2日でクリスマスイブだ。
「なにかプレゼントあげよっか?」
ボクが尋ねると、
「ううん、キミと知り合えたことが神様からのプレゼントだよ、・・・なんてね」
そう言いながら、アイは照れ隠しに舌を出した。
ボクは強く抱きしめて、キスをした。
ただホームで眺めている頃は、とてもクールな印象で、
今、目の前にいるアイとはまるで別人のようだった。
ときおり見せる幼い笑みが可愛らしくて、
これを独り占めできるボクは最高に幸せ者なんだと思った。
クリスマスイブには、アイの部屋でチキンとケーキを食べ、
朝まで愛し合った。
ボクも、アイも、それだけで満たされた。
いつの頃からか、ボクはアイの部屋に居座るようになり、
バイトもアイの部屋から通うようになった。
自分の家には週に一度、着替えを取りに行くために帰るだけだった。
ほぼ毎日、ボクとアイは一緒に過ごしていたが、
毎週金曜日くらいになると、夕食前にアイの携帯が鳴り、
アイは慌てて外に出てなにやら話し、
「ごめん、仕事でこれから出掛けなきゃ」
と言って化粧を直し、
「夕食は一人で食べてね、ごめんね」
と言ってキスを交わし、出て行くことがあった。
そして大概、深夜3時、遅い時は明け方まで帰ってこない。