クールな准教授は密かに彼女を溺愛する

「頂きます。」と紗奈もパクリと食べる。

「北原先生はどこですか?お礼を言わないと。」
キョロキョロ工作室を探してみるが見当たらない。

「今、研究室に戻ったよ。事務処理が残ってるんだって。」

紗奈はちょっとガッカリしながら豚まんを食べ終えて、早速模型作成を手伝う。

3ミリと6ミリの白いスチレンボードをカッターで切って組み立てる。

酒井先輩の図面をチームで詰めた結果、2案作成しようと言う事になり他の班より少し忙しい。

小さなパーツはそれぞれ持ち帰り、後日合わせる事にして、全体の間取りを組み立てる。

「紗奈ちゃん凄い綺麗に作るね。切断面が綺麗だから組み立てやすいよ。」

「そうですか?工作は好きなんです。」
褒められてちょっと嬉しい。

「じゃあさ。パースとか描くの得意?」

「得意と言うか好きです。」

「本当⁉︎
パース描いてくれない?私、からっきし絵心無くて向いてないんだよねー。」

「パソコンでCGにすれば良いのでは?」
真面目な石原君はパソコンに強い様だ。
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