クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
「えっと…。そうなんでしょうか?」
と言いつつ遠慮がちに要を見る。
「何で疑問形?
そうだって、堂々と言ってよ。」
要は笑いながらそう言って、コックに紗奈の事を紹介する。
「初めまして。僕は真田雅也と言います。
要とは高校時代からの腐れ縁で何となく仲良くしてます。」
愛想の良い笑顔で手を出され握手を求められる。
紗奈は若干ドギマギしながら手をそっと差し出そうとして、さっと要に握られる。
びっくりして2人要を見る。
「何で握手する必要があるんだよ。」
不機嫌に言う。
「えー!びっくりなんだけど…。要そう言うキャラじゃないだろ?」
「何だよキャラって…。こいつ俺の従兄弟だから、母方の。本当昔っから手が早いから触らない方がいい。」
「何だよー。人をばい菌みたいに言いやがって。」