クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
「ありがとうございます…。」
前にも同じ事を言われたけど、どうにか出来るものだろうか?このまま周囲にバレない様に生活して行く自信は無いけど…。

先生を信じようと決意する。

「私も周りにバレない様に極力気を付けます。嘘とかつくの下手なんですけど…。」

「あはは。
嘘付かなくてもいい様にするつもりでいるから安心して。」

どう言う事だろうと紗奈は思う。
先生と生徒が一緒に住んでるなんて事がバレたら大事件になるんじゃないの⁉︎
先生のお父さんの権力でどうとでもなるの⁉︎

「紗奈は俺を信じて、決して離れない事。
それまでは学校には内緒の関係になるけど、その間も秘密を楽しめばいいよ。」
要さんは微笑む。

いろいろ考えても良い事なんて無いよねきっと。つられて紗奈も少し微笑み、涙もいつの間にか止まっていた。
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