クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
「一緒に寝ようか?」
と、要から提案されたがとても安眠出来そうに無いので、
「模型作らないといけないので…」
と、運んでもらった自分のベッドで寝ると告げそそくさと与えられた部屋に行く。
12畳ほどありそうな広さで、今まで住んでたアパートよりも広く感じた。
家具の配置もアパートの時のままで、前島さんの完璧な仕事ぶりに感心する。
模型作らなくちゃ、と気を取り直して机に向かいコツコツと作業に取り掛かった。
「痛っ。」
カッターで人差し指を軽く切ってしまう。
テッシュが見当たらなくて、急いで洗面所に向かった。
「どうした?」
バタバタした気配に気付いたのか、リビングから要が顔を出す。
「ちょっと切っちゃってっ…。」
言うや否や、要が突然指をパクっと加えてしまう。舌で舐められおもわず紗奈はビクッと身体が揺れる。
「絆創膏まだ、あったかな?」
軽々抱き上げリビングに連れていかれる。
紗奈をソファに座らせて、引き出しから絆創膏と消毒液を持って帰ってきた。
「膝といい、よく怪我するな。
お願いだからもっと気をつけてよ。」
そう言いながら、膝を床について器用に絆創膏を貼ってくれた。
「…すいません。」
確かに最近怪我ばかりだと紗奈は反省する。
「血が止まるまで、指、心臓より高く上げて。」
傷口を握られたまま指を持ち上げられる。
余りに近い距離にドキドキしてしまう。
「今日はもう12時回るから寝た方がいい。
明日、俺も手伝うから。」
「えっ?先生が手伝ったらダメですよ。
他のチームに怒られちゃいます。」
「誰にも言わなきゃ分からないだろ。
先生じゃ無くて、俺が手伝うんだから。」
どう言う事⁉︎
「要さんは先生です。」
「先生の前に彼氏だろ?」
えっ!と紗奈は驚き目を見開く。
先生は私の彼氏なんだ…。ちゃんと言葉にすると現実味を帯びてきてドキドキしてしまう。
「えっ?なんだと思ってるのこの関係?」
紗奈は瞬きを繰り返す。
「…ちゃんと言葉にした方が良さそうだな。君には…」
要は頭をガシガシ掻いてから、はぁーとため息をひとつして
「紗奈、君が好きなんだ。俺と付き合って欲しい。」
紗奈は突然の告白に目を丸くする。
胸が高鳴ってなかなか言葉を発する事が出来ない。
「返事は?」
「…いいんでしょうか?…私なんかで…」
「…なんかじゃない。紗奈がいいんだ。
正直、自分から誰かをこんなに思った事は初めてなんだ。
戸惑う気持ちも分かるけどもう離してあげられない。」
顔がカッと熱くなるのを感じて紗奈は俯く。
「…よろしくお願いします。」
聞き取れないくらい小さな声でなんとか返事をする。
要は今まで見た事ないくらいの笑顔で、紗奈の頭をポンポンと優しく撫ぜる。
と、要から提案されたがとても安眠出来そうに無いので、
「模型作らないといけないので…」
と、運んでもらった自分のベッドで寝ると告げそそくさと与えられた部屋に行く。
12畳ほどありそうな広さで、今まで住んでたアパートよりも広く感じた。
家具の配置もアパートの時のままで、前島さんの完璧な仕事ぶりに感心する。
模型作らなくちゃ、と気を取り直して机に向かいコツコツと作業に取り掛かった。
「痛っ。」
カッターで人差し指を軽く切ってしまう。
テッシュが見当たらなくて、急いで洗面所に向かった。
「どうした?」
バタバタした気配に気付いたのか、リビングから要が顔を出す。
「ちょっと切っちゃってっ…。」
言うや否や、要が突然指をパクっと加えてしまう。舌で舐められおもわず紗奈はビクッと身体が揺れる。
「絆創膏まだ、あったかな?」
軽々抱き上げリビングに連れていかれる。
紗奈をソファに座らせて、引き出しから絆創膏と消毒液を持って帰ってきた。
「膝といい、よく怪我するな。
お願いだからもっと気をつけてよ。」
そう言いながら、膝を床について器用に絆創膏を貼ってくれた。
「…すいません。」
確かに最近怪我ばかりだと紗奈は反省する。
「血が止まるまで、指、心臓より高く上げて。」
傷口を握られたまま指を持ち上げられる。
余りに近い距離にドキドキしてしまう。
「今日はもう12時回るから寝た方がいい。
明日、俺も手伝うから。」
「えっ?先生が手伝ったらダメですよ。
他のチームに怒られちゃいます。」
「誰にも言わなきゃ分からないだろ。
先生じゃ無くて、俺が手伝うんだから。」
どう言う事⁉︎
「要さんは先生です。」
「先生の前に彼氏だろ?」
えっ!と紗奈は驚き目を見開く。
先生は私の彼氏なんだ…。ちゃんと言葉にすると現実味を帯びてきてドキドキしてしまう。
「えっ?なんだと思ってるのこの関係?」
紗奈は瞬きを繰り返す。
「…ちゃんと言葉にした方が良さそうだな。君には…」
要は頭をガシガシ掻いてから、はぁーとため息をひとつして
「紗奈、君が好きなんだ。俺と付き合って欲しい。」
紗奈は突然の告白に目を丸くする。
胸が高鳴ってなかなか言葉を発する事が出来ない。
「返事は?」
「…いいんでしょうか?…私なんかで…」
「…なんかじゃない。紗奈がいいんだ。
正直、自分から誰かをこんなに思った事は初めてなんだ。
戸惑う気持ちも分かるけどもう離してあげられない。」
顔がカッと熱くなるのを感じて紗奈は俯く。
「…よろしくお願いします。」
聞き取れないくらい小さな声でなんとか返事をする。
要は今まで見た事ないくらいの笑顔で、紗奈の頭をポンポンと優しく撫ぜる。