クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
はぁー。
何が楽しくて人は恋愛をするのだろうか?

なぜ、人は結婚して子供を作り家庭を築く事を幸せと言うのだろうか?


「要、たまには家に帰って来なさい。
母さんも寂しがっているぞ。
潤が結婚して家を離れたから、次はお前の番だって言ってるぞ。」

「もう母さんから何度も電話きてます…

俺の事は放っておいて下さい。結婚も考えてないです。
見合いとか、本当勘弁して下さい。」

「そうは言っても、
男は家庭を持ってこそ一人前だぞ?
世間に認めて欲しかったら結婚しなさい。」

「別にそう言うの要らないので。」

「一生1人で生きてくつもりか?
そんな寂しい人生は虚しいだけだぞ。」

「俺は1人の方が逆に幸せですから」

「母さんに似てせっかく容姿端麗で生まれたんだ、その顔を生かせば引く手数多だろ?

俺がお前だったら今頃周りに女をはべらせて、どんちゃん騒ぎをっ
…いっ痛たっ、いててて…なんだよ…例えばだろー。」

これは隣に母が居るな。
親父は言わされてるんだなきっと。

「俺は出来れば普通の顔に産まれたかったよ…。たいした用じゃないなら切るよ。」

「おっ、おい。まだ話は終わってな…」
ブチッ。

また何処の令嬢とのお見合い話しなんだろきっと。
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