クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
「いつにも増してボーっとしてるよ?」

「ごめんね。

なんか昨日あんまり寝れなくて」

「次、北原先生の授業だよ。早く行かなきゃ前の席取れないよ。」

「う…ん。」

三階の教室まで、早歩きで晶ちゃんに着いていく。

「中山さん。」

後ろから呼び止める声がして振り返る。

準備室の中から顔を出した白石先生が呼んでいた。

「はい?」

「今から、三階行くんでしょ?
僕も三階なんだけど、荷物が多くて手伝ってくれない?」

「はい。
晶ちゃん先に行って席取っててくれる?」

「分かった。行ってるねー。」
晶は、軽く手を振って小走りで去っていく。
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