クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
可愛いな。と率直に思う。

紗奈の手紙を読み、思いが伝わりその心が可愛いと思う。

自然と微笑み、手紙を内ポケットにそっと、大切にしまう。

どうやって使おうかと、ワクワクにも似た気持ちで心が弾む。

何の気も無いだろう紗奈が考えてくれた。

2人っきりになっても、堂々と生徒と先生で居られる口実を。

要に邪な気持ちなど無い。
ただ、後ろめたく無く彼女と一緒にいる時間が持てる事が嬉しい。



「お待たせしました。授業を始めます。」

そんな気持ちを誰にも悟られる事なく、今日もいつも通りに教壇に立つ。
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