クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
ニコリと微笑む北原先生が眩しい。

たまに、ふとした瞬間にこの笑顔を見せてくれる。
素なのかは分からないけど、自然に笑ってくれてるように見えて嬉しくなる。

それに、お手伝い券を喜んでもらえたんだと安堵する。

あの一万円の代わりになるとは思っていないけど、何かのカタチで返したかったし、先生の役に少しでも立ちたかった。

手紙を書いてみたけれど、こんな子供っぽい考えは先生に笑われてしまうかなぁと、心配になって眠れなかった。

渡す時もタイミングが難しくてドキドキした。

渡した後も、先生がどう思ったのか気がきじゃ無くてまた、寝れない日々を過ごした。

晶ちゃんや松島君にまで心配されるくらい。

良かった。使ってもらえた。
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