クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
隣の書庫は意外と広くて、先生の研究室の倍くらいあった。

これは結構大変だなぁと思う。

「これが貸出名簿です。
書いてあるのはまだいいのですが、厄介なのは書かずに持って行って返却されない書物がある事です。」

「そうなんですね…。
思ったより沢山本があるんですね。」

「ここは元々、教授や学生達が買ったり集めた本が何となく集まって出来た為、図書館の様にバーコードで管理されてないんです。

出来れば、ちゃんとパソコンで管理したいんですけど、時間が無くてなかなかそこまで手が回りません。」

そこまでやるのは、いくら北原先生でも大変だと思う。

「とりあえず、去年並べた時の写真と照らし合わせて、無い本を見つけて欲しいです。」

「分かりました。じゃあ。私やってみますから、北原先生はご飯食べて下さいね。」
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