クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
紗奈は朝からドキドキしていた。

今まで、北原先生の食生活を心配してはいたけれど、私なんかが先生のプライベートに干渉していいのか迷いがあった。

でも昼食のほとんどを購買で済ましてるみたいだし、夜も白石先生と外食が多そうで、　何かと心配になる。

紗奈は食費を切詰める為自炊をしているから、料理は趣味みたいなものだし全然苦にならないが、家族以外の人に食べてもらうのは初めてなので緊張する。

先生の好みを聞くのを忘れてしまったので、いろいろ迷ったが、お弁当には定番のから揚げやだし巻き卵、ポテトサラダに根菜の煮物を栄養バランスを考え作って詰めてきた。

ご飯はお握りにして、中身はシャケとおかかにした。

今更だけど、先生って彼女いるのかな？
優しいし、気が効くからいてもおかしく無いなぁ。と紗奈は思う。

前に松島君が聞いてたのを先生は上手くあしらってたから、きっと聞かれたくないだろうなぁ。

でも、もし彼女の立場だったら生徒からでもお弁当なんて嫌だろうし。

出過ぎた真似をしただろうかと心配になる。




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