クールな准教授は密かに彼女を溺愛する
要はあれからずっと浮かれていた。
こんなに学校に行くのが楽しみな日は未だかつて無かっただろう。
昨日は、紗奈にお弁当のお礼をと思い立ち、帰りに、巷で話題のプリンを買って帰る為仕事を早く切り上げた程だ。
自分はこの先、誰かを好きになる事は無いと思っていたし、異性と深く関わるのは面倒だとしか思っていなかった。
それなのに、紗奈の事になると気になって仕方がない。
どうにかしてでも力になりたいと思ってしまう。
この気持ちをもはや恋だと言わず、何と例えるのだ。
「おはようございまーす。
要くん、今日は何かあるの?ご機嫌だねー。」
この男、侮れないと実感する。
「おはようございます。
特にいつもと変わりませんよ。
あっ、
来週出張があって少々立て混んでいるので、昼食は研究室で食べようと思います。
声をかけに来ないで下さい。」
白石に対して、容赦無く言ってのける。
「えーー。寂しいじゃん。
ちょっとは僕にも構ってよ。夕飯は誘ってもいいでしょ?」
めげずに白石は応戦する。
「彼女と行けばいいのに、なんで自分ばっかり誘うんですか?そんなんじゃまた、逃げられますよ。」
白石の痛い所を突く。
「それ言わないでよー。
僕ってさぁ。手に入った途端興味が薄れちゃうんだよねー。
要くん以上に気になる存在ってなかなか現れないし、恋愛向いてないのかなぁ。」
この男、そんな事を言いながらも知り合ってから彼女が途絶えた事がない。
長く続く事もないが…。
「今週は忙しいので、あなたに構っている暇はありません。
では、失礼。」
そう言って要は足早に去って行く。
いつも塩対応だが、今日は容赦無いなと苦笑いしながら白石は去って行く要を見つめていた。
何か僕に探って欲しくない事があるんだろうな。勘が鋭い白石はそう思ってほくそ笑む。
こんなに学校に行くのが楽しみな日は未だかつて無かっただろう。
昨日は、紗奈にお弁当のお礼をと思い立ち、帰りに、巷で話題のプリンを買って帰る為仕事を早く切り上げた程だ。
自分はこの先、誰かを好きになる事は無いと思っていたし、異性と深く関わるのは面倒だとしか思っていなかった。
それなのに、紗奈の事になると気になって仕方がない。
どうにかしてでも力になりたいと思ってしまう。
この気持ちをもはや恋だと言わず、何と例えるのだ。
「おはようございまーす。
要くん、今日は何かあるの?ご機嫌だねー。」
この男、侮れないと実感する。
「おはようございます。
特にいつもと変わりませんよ。
あっ、
来週出張があって少々立て混んでいるので、昼食は研究室で食べようと思います。
声をかけに来ないで下さい。」
白石に対して、容赦無く言ってのける。
「えーー。寂しいじゃん。
ちょっとは僕にも構ってよ。夕飯は誘ってもいいでしょ?」
めげずに白石は応戦する。
「彼女と行けばいいのに、なんで自分ばっかり誘うんですか?そんなんじゃまた、逃げられますよ。」
白石の痛い所を突く。
「それ言わないでよー。
僕ってさぁ。手に入った途端興味が薄れちゃうんだよねー。
要くん以上に気になる存在ってなかなか現れないし、恋愛向いてないのかなぁ。」
この男、そんな事を言いながらも知り合ってから彼女が途絶えた事がない。
長く続く事もないが…。
「今週は忙しいので、あなたに構っている暇はありません。
では、失礼。」
そう言って要は足早に去って行く。
いつも塩対応だが、今日は容赦無いなと苦笑いしながら白石は去って行く要を見つめていた。
何か僕に探って欲しくない事があるんだろうな。勘が鋭い白石はそう思ってほくそ笑む。