クールな准教授は密かに彼女を溺愛する

2人組の中年の叔父様が入ってきた。
1人は何回か顔を見た事がある。

「いらっしゃいませ。」
とそれぞれが頭を下げてお辞儀をする。

この店は指名制では無い為、手の空いている人が入る。
「紗理奈ちゃん、菜穂ちゃんよろしく。」
バーテンダーに声をかけられ2人で向かう。

「今晩は。」とにこやかに挨拶をして、早速おしぼりを渡す。

「紗理奈ちゃんこっち来てよ。」
常連客が自分の横の席を叩く。

「お邪魔します。」
ため息を吐きたくなるが我慢する。
この客は以前、酔うとやたらべたべた触ってきて嫌な思いをした事がある。

我慢だ私、と心で自分に言い聞かせる。

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