クールな准教授は密かに彼女を溺愛する

要は大学近くの駅に到着しタクシーに乗り込む。
今回一緒に出張した教授は飲む事が好きで、明日も学校があるにも関わらず、今夜も飲んで帰るときかない。

要的には早く帰って明日の授業に備えたいのだが。
はぁーーとため息をしたくなるが、表面上は冷静を装い出来るだけ早く帰ろうと思案する。

「ここをちょっと行った所に、美人ばっかりのラウンジがあるらしくて行ってみたいんだよね。北原先生付き合ってよ。」

「えっ!!
自分も行くんですか⁉︎」
びっくりして聞き返す。

「だって北原先生、年頃なのにまったく浮いた話しないでしょ?
ちゃんと恋愛した方がいいよ。とりあえず、お店の子と話せる様にならないと。」

はぁ⁉︎
何を言ってるんだ。
この人は、ラウンジなんて1番苦手なところ、今まで一度も行った事がない。

「いろいろ楽しむべきだよ。若いんだからさぁ。」
< 89 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop