恋におちたとき
「や、恥ずか、し……」

 思わずといった体で彼女が顔を隠すが、その仕草がどんなに俺を煽るのか、分かっていない。そしてどんなに苛めたくなってしまうのかも。
 小さく笑いながらショーツを人差し指でなぞると、染み出た愛液で指が濡れた。

「ねえ、見て。こんなに沢山」

 そう言って顔を隠す彼女の手を外し、てらてらに濡れた俺の指を見せ付ける。

「いっぱい出てる」

 舌を出して、自分の指に這わせた。舐め取るのではなく、彼女の愛液に俺の唾液を混ぜる行為。彼女の視線を受けながら、俺はその指でもう一度彼女のショーツをなぞった。
 濡れすぎてもはや布が張り付いているだけの状態となったその部分。べったりと張り付いているため彼女のカタチがくっきりと浮かび上がっている。
 クロッチ部分にぷくりと浮かび上がる小さな突起を見つけ、それを教えるようにくるりと撫ぜた。彼女の口から嬌声が漏れる。

「もう勃ってるね」

 俺の一言一言が彼女の羞恥心を煽り、そしてその羞恥心で感度が増してゆく。それに喜びを感じながら、俺は最後の一枚であるショーツを脱がした。
 濡れて光る会陰部に顔を覗かせるクリトリス。黙って見つめると、全体がヒクヒクと動き、愛液がこぽっと零れた。思わずそこに口付けて、舌で溢れたものをすくい上げる。そのまま膣に舌を入れてすすり上げた。
 彼女の味。
 ぐにぐにと舌を動かしながら、ついでに鼻の頭でクリトリスも押し上げる。彼女の愛液と自分の唾液に塗れ、口と鼻周りがひどい有様だがそんなことは気にならない。彼女のいやらしい匂いが濃厚に感じられ、酩酊する。

 しばらく膣の感触を愉しむと、彼女の動きが変わってきた。膣も締まって最大限に快楽を受け入れようとひくつきだす。でも駄目だ。こんなのでイカせたくない。
 俺は舌を抜いて顔を上げると、彼女に向かって微笑んだ。その笑みが意地悪そうになっているのは十分自覚している。
 そのまま指を一本膣に入れ、ほぐすように動かすと、クリトリスをぱくりと咥えた。空いていた片手で恥丘からクリトリスにかぶる皮を引き上げ、剥き出しにする。

「あっ、あーっ!」

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