貴方と暮らせて幸せです。
基地につき、私は、和さんにソファに掛かるように言われソファに座った。
すごくフカフカで気持ちいい。
ポケーとしてると、いきなり真貴が声をかけてきて、ピグっとなった。
また、それに恥ずかしくなって少し顔が熱くなったのを感じた。きっと少し赤っぽくなっているだろう。
けれど、気づいていないような真貴の様子に、ホッとした。
『早くこっち来てー!!遅いよ』
『今行く』
『もぅ、早く診察しないと終わるの遅くなっちゃう』
『はいはい。今行くって…。』
真貴って、ここに来るの、初めてじゃ、ないんだ…。まぁ、父が幹部とか言ったらここぐらい何回も来たことあるんだろうな………。と考えながら歩いていくと、診察するって言ってたところについた。
そこは、5LDKの基地の一部屋。
どうやら、真貴の父は、医療が好きで医療道具をいろいろ置かせてもらってる一部屋があるみたい。
だから、診察をするのにここをえらんだみたい。
『はーい、来たよッ』
『はーい、では、診察するから、副上げて』
『マタキタ……』
小さい声で、こういう。
服上げるのは、やっぱり、苦手。人にお腹を診られるなんて緊張しかしない。胸のドキドキが聞かれてしまう…。
なんて考えていると、諦めてくれるはずのない、真貴が声をかけてきた
『おーい、服上げてねー??胸の音聴けないよー。ねっ?服上げようよ。』
『…………』
診察できないことぐらい分かってるけど、男の人にお腹見せるとか今では、緊張するですよっ。
と考えていたら、今度は、
『ハァッ…。しゃーねーか…。
じゃ、強制にするしか、方法ないじゃないか……。』
って言って、私の服を触り体から、離れるように軽く引っ張り下から聴診器を入れた。
『あーあ、って、いうか初めからそうしてくれたら良かったのに……』
またまた小さい声で言う。
『はいはい。ごめんなさい。
何で俺が誤ってるんだろう?』
って、私の小さな声を聞いて返事を返すのが、いつもの日常。
そんなことをしてると、もぅ夜の9時になってしまった。
『あっ、9時なっちゃった。
診察結果は、特に問題ないから、帰っていいよ』
『んっ??どこに…??』
またまた小さく言う。
喋ることは、できても、人見知りな部分があり大きな声では、あまり話さないから。
『どこにって、孤児院。
帰らないと心配される。』
『…………』
孤児院なんかに帰ってしまえば、家出の意味ないじゃん
『じゃぁ、俺さ、当直で病院戻るからついでに送ってくよ』
『…………』
どうしよ。どうしよ。どうしよ。どうしよ。どうしよ。
とりあえず、頷くしかないか………。
そうして、私は、コクンとゆっくり頷いた。
あ……。頷いちゃった……。ずっとここにいられたらな………。
『じゃぁ、車乗って』
運転席の後ろの席に座った。なぜって、真貴が言うから。
『んじゃ、気をつけろよ!!俺、もう少し仕事すんで、一緒に出れない。』
『ん。バイバイ。組長。俺の父が迷惑沢山かけるかもしれないけど、お願いします。』
『はいよっ』
あーあ、ついに、出発か…。孤児院でおろされるだろうな。
玄関に誰もいないことを願うしかないか……って、ことで真貴と和の会話なんて全然耳にはいってなかった。
孤児院ついたらどうしよとか、玄関に人いたら、どうしよとか考えていたら、ついに孤児院についてしまった。
幸い玄関に人は、いなくて、逃げれそうだ。
『あ、ありがとう』
『玄関入るまで見守ってやるぞ』
『あっ、私、真貴が出発するとこ見送りたいし、いいよいいよ。気にしないで!!』
そんなこと言い、真貴を病院に向かわせた。私は、真貴の車に手を振り、見えなくなってから、適当にそのへんを歩いた。